日和昔話〜かぐや姫〜 CAST かぐや姫:閻魔 竹取の翁:太子 嫗:芭蕉 中納言石上麻呂:鬼男 月の使者1:曽良 月の使者2:妹子 昔々、竹取の翁という人と、その妻の嫗がおりました。 翁は竹林へ出かけて行きました。 「ふぬあっ」 翁が掛け声を上げて鉈を振ると、辺りの竹が三、四本スパリと切れて倒れました。どう考えても物理法則を無視していますが、昔話にはよくあることです。 「ふむ、力みすぎたな」 だそうなので、進みます。 翁は、切れた竹の内の一本が光っていることに気付きました。中を見ると、三寸ほどの大層可愛らしい女の子が眠っていました。翁はびっくり仰天。 「こんなスレンダーボディで身ごもっているとは、やるなお前」 ばっつりと切れているその竹をさすって労をねぎらうと、珍しい物好きな翁はその女の子を抱えてすたこらさっさと帰宅しました。切った竹はどうでもいいのでしょうか。 「うひょーい、ばあさんやーい。見て見て、竹林で幼女拉致ってきちゃった」 「おぼふっ」 嫗は飲んでいたお茶を盛大に噴き出しました。夫が犯罪者になって帰ってきたのですから無理もありません。口からお茶をだらだら流しながら嫗は翁を見上げました。 「お、おじいさんや!早く戻してこなきゃだめじゃないか!大体どうして連れてきちゃったの!君ロリコンだっけ?」 「いや、なんかつい、ノリで」 「ノリで幼女誘拐しちゃらめぇ!」 「いいじゃん別に。もう名前も考えたぞ、『竹子』」 「『なよ竹のかぐや姫』ね」 「ぷごっ」 翁の首に手刀を入れて沈めたのは、いつの間にか現れていた、見事な十二単を身に纏った見知らぬ美しい娘でした。嫗の目が点になります。かぐや姫と名乗った娘はパンパンと両手をはたいて溜め息をつきました。 「危なかったー、とんでもない名前つけられるところだった」 「……ちょ、ちょっと待って。かぐや姫って確か三カ月で年頃の娘になるんじゃ……」 「いや、竹子にされたら困るから、力んでみた」 かぐや姫は誇らしげに親指を立ててウインクをしました。どいつもこいつも、力みゃいいってもんじゃありませんのに。嫗は急すぎる展開に若干置いてけぼり状態で、ちょっと途方に暮れてしまいました。 「拉致ったからにはしっかり養ってね!」 かぐや姫は明るく言いました。なんともちゃっかりした娘です。 いきなり老夫婦の娘になったかぐや姫でしたが、その美貌に目を付けた男たちは競って彼女に求婚しました。 しかし、どんなイケメン、高学歴が来ようとも、かぐや姫は 「ただの人間には興味ありませ〜ん☆」 と片っ端から追い返しました。もう少しましな言い方はなかったのでしょうか。 それでもしつこく迫ってきた貴族たちには、伝説にしか聞いたことのないような大変珍しい宝を要求して、これまた片っ端から撃退していきました。 「どいつもこいつもダメだね。つまんない」 唐菓子をかっ食らいながら気だるそうに肘置きに頬杖をついていると、翁が部屋に入ってきました。 「うおーいかぐや姫、新しい男だぞ。チューナゴンなんたらっていう」 「ウル●ラマンに出てきそうな雑魚怪人っぽい発音しないでよ。中納言でしょ?」 「あぁ、そうそう。まあ何でもいいじゃん。どうせ追い返すんだろ?」 「まあね」 「皆素敵な殿方なのに、何がそんなに気に入らないんだい?」 心配してやってきた嫗が言いますが、かぐや姫は聞く耳を持ちません。次の難題は燕の子安貝と、もう決めてありました。もちろん手に入るはずのない代物です。 「石作皇子も車持皇子も右大臣阿倍御主人も大納言大伴御行もダメだったのに、僕なんかがお眼鏡にかなうのかな……ああもう面倒くさい」 何としてでも婿になって来いと家から放り出された石上麻呂は、気乗りしないままかぐや姫を訪ねました。その姿を見たとたん、かぐや姫の目は見開かれました。石上麻呂はそれに全く気付かず自己紹介を始めます。 「はじめまして、中納言石上麻呂と申しま」 「結婚しよう!」 沈黙が辺りを包みました。石上麻呂だけでなく、隣の部屋で待機していた翁と嫗もあんぐりと口を開けて固まっています。かぐや姫の目だけがきらきらと輝いていました。 仰天した翁と嫗が部屋に転がり込んできました。石上麻呂はひたすら困惑しています。 「かぐや姫!一体どういう心境の変化だい?!」 「一目惚れ!」 「なんと!」 あんなに男たちを惑わせてきたかぐや姫がまさかの一目惚れ。嫗は動揺を隠せません。翁が慌てて言います。 「だってお前、ただの人間には興味ないって……」 「この子鬼の角あるもん、只者じゃないよハアハア」 「キメェェェ角触るなオイくすぐってぇ!!」 奇妙な手つきで石上麻呂の角をまさぐりまくるかぐや姫は、かつての男を手玉に取っていた余裕を持っていませんでした。 「まあいいや!とりあえずめでたしめでたしだ、さあパーッとやるぞ!ピザ食うぞピザ!」 お祭りごとに胸を躍らせている翁は結婚のお祝いの準備のために部屋を飛び出して行きました。嫗も慌てて後を追います。 残された石上麻呂はかぐや姫に絡まれながら、あまりにもとんとん拍子に進んだこの縁談に激しい動揺を覚えていました。 ていうかどうしよう、父上、母上。かぐや姫大分変態くさいです。人選ミスった感バリバリです。 石上麻呂の嘆きは誰の耳にも入ることはありませんでした。 そんなこんなで二人は結婚し、かぐや姫は石上麻呂とのラヴラヴ新婚生活を満喫していました。 月の綺麗な夜のことでした。幸せいっぱいのかぐや姫の元に、一人の青年が姿を現しました。不思議なことに、青年は夜空から降りてきたのです。 しかしかぐや姫はそれがごく自然な現象であるかのように青年を一瞥しました。 「おや妹子。久しぶり、元気ぃ?」 青年は肩をすくめました。 「元気ぃ?じゃないですよ。何普通に所帯持ってんですか」 「え、ダメ?」 「ダメに決まってんでしょ!もうぅ〜……そろそろ迎えに行きますから、ちゃんと準備しといてくださいよ」 実はかぐや姫は月に住むお姫様だったのです。罪を犯して一時的に下界に下ろされていただけで、次の満月の夜には月からの使者に連れられて月に帰ることになっています。 しかしかぐや姫はにっこり笑って言いました。 「やなこった。俺はあの子を愛してるんだ。ずっとあの子のそばにいるって決めたの。だから帰りません」 その憎たらしい物言いに使者の青年はカチンと来ましたが、うっすらと笑みを浮かべて負けじと言い返します。 「……ま、拒否するなら力づくで連行するまでですけどね。こっちには曽良がいるんですよ?無駄な抵抗はしない方が身のためです」 どうやらあちらには切り札があるようです。しかしそれを聞いても、かぐや姫は少しも焦りを見せません。ゆっくりと立ち上がって青年を真っ直ぐ見据えました。赤の重厚な十二単はそこに立つだけでたっぷりの威圧感を放っています。 かぐや姫は世にも美しい微笑を浮かべました。しかし瞳は氷のようでした。さしもの青年も、背筋に冷や汗を流しました。紅の引かれた形のいい唇が静かに言葉を紡ぎます。 「よろしい、ならば戦争だ」 寒気がするほどの完全な新円の月が昇る夜。 一人の眉目秀麗な青年が数名の部下を従えて宵闇の中から姿を現した。 その姿はこの世のものとは思えないほどに美しく、事実彼らは下界の者ではない。 彼らは月から来たのである。 虚空に浮かぶ青年は、地に立つ赤い姫を冷えた視線で見下ろした。 「またですか」 「久しいな、曽良」 姫は微笑した。曽良と呼ばれた青年は表情を少しも変えずに溜め息をつく。 「貴女をここに落とすのも随分時間がかかったというのに」 「手のかかるお姫様で実にすまない」 「全くです。貴女の暇つぶしのために僕は毎回駆り出されて迷惑しています」 たった一人で荒野に立っているというのに、姫は少しも臆していない。それどころか、そちらはその人数でいいのかとでも言いたげな自信と余裕に満ちた視線を投げかけている。 青年は僅かに眉を寄せた。 「どうしてもですか」 「どうしてもだ」 そこで言葉は途切れた。互いに一歩も譲らない、まさに一触即発の張りつめた空気が周囲を支配する。 固唾を飲んでその光景を見守る翁と嫗、姫によって下げさせられた帝の軍勢、そしてその中には石上麻呂の姿もあった。 彼は心底困惑した面持ちで暗雲の渦中にいる姫を見つめ、思わず口をついて出た言葉をぽつりと零すのであった。 「何このドシリアス」 とまあなんやかんやで月人の死闘は幕を閉じました。 一応荒野で行ったため、近隣住民に被害は出ませんでしたが、何しろ徹底的にやりあったので辺りはめちゃくちゃです。それこそ月面のようにクレーターがそこかしこにぼこぼこ開いています。 地面にうつ伏せになっている月の使者、曽良の上に足を組んで乗っかっているかぐや姫は、どこからか出した扇子で自身を優雅に仰いでいます。 「はっはっはっはっは、まだまだ青いのぅ曽良よ」 「……卑怯ですよ。僕が本気を出せないのをいいことに」 「ごめーんちょっと殺す気だったわぁ、はっはっは」 大事な月の姫ですので、誤って殺してしまったなんてことになったら曽良はその場で処刑です、当然ですが。せめて大怪我程度に留めなければなりません。まあ二、三日あれば治るので、大した問題ではありません。 「つーわけで俺帰らないからね。上にはそうお伝えください」 「そうお伝えください、じゃありません。被害被るのは僕なんですから」 「いいじゃん、要するに留学でしょこれ。たまーに挨拶にそっち顔出すからさ。社会勉強してくるから待っててよ」 「…………」 「お返事はぁ?」 「……………………はい」 「よし、イイ子!さー帰った帰った」 すこぶる不機嫌な曽良の頭をわしゃわしゃとかき回し、かぐや姫は高笑いでその場をしめました。 月の使者を追い返したかぐや姫は、石上麻呂との新婚生活を再開しました。 しかしこのお姫様、色々と問題があったのです。石上麻呂は早くも頭を抱えています。 「っあああもう!ちったぁ動け!」 「へ?」 寝っ転がってスナック菓子をバリバリ食べているかぐや姫にとうとうキレた石上麻呂は怒鳴ります。 「ここに来てから全然動かないで食っちゃ寝食っちゃ寝……どこぞの蓬莱ニートかアンタは。太るぞ!」 「月人だから太らないもーん」 「嫁に来たならちょっとは役に立て!何から何まで全部僕がやってるんだぞ?!」 「そんなの召使に任せとけばいいじゃない」 生まれた時から贅沢三昧が当たり前だったかぐや姫に家事を要求するのがそもそもの間違いです。 しかし結婚したからには夫婦力を合わせて暮らしていくのが理想だった石上麻呂としては、かぐや姫のこのグータラ具合は許しがたいものなのでした。 「俺と結婚したいって最初に言ったのは君でしょう?」 「いや、それは両親が……」 「ほんとに?今でもそう思ってる?」 いつの間にか上体を起こしていたかぐや姫がじりじり近づいて石上麻呂の顎を撫ぜます。石上麻呂は思わず息を飲みました。かぐや姫はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべます。 「そんなことないでしょ?だったらそんなつまんないこと言ってないで遊ぼうよ」 何故妻に迫られているんだろうと大量の疑問符を飛ばしながら、石上麻呂は精いっぱいの声を絞り出しました。 「あの、僕……」 「なあに?」 「…………が、好きなんです」 「え?」 「料理上手な女性が好きなんです」 ここでかぐや姫は固まりました。とりあえず貞操の危機からは逃れられたと悟った石上麻呂は、ホッと胸をなでおろしました。 口を閉ざしていたかぐや姫がようやく言葉を発しました。 「おいしいご飯が食べたいの?」 「それだけじゃありません。愛する妻の心のこもった料理が食べたいのです」 全身に鳥肌を作りながら石上麻呂は目を泳がせてそう答えました。しかしぽけっとしているかぐや姫は夫の明らかにおかしい様子に気付きません。 「まあ箱入り娘が今すぐまともなものを作れるとは思ってませんから、これから修業をしてもらって」 「見くびられたものだな」 かぐや姫は赤い着物をばさっと翻すと、いきなり据わった目をして石上麻呂に背を向けました。 「我は不死の姫、永遠の姫だぞ。月の全てを跪かせるこの蓬莱の姫に出来ぬ事などないわ」 くくく、と喉の奥で低く笑い、かぐや姫は部屋を後にしました。残された石上麻呂はぽかんと口を開けたまま呆然とするしかありません。かぐや姫はたまに豹変するので、慣れている月人でなければ上手く対応が出来ないのです。 展開についていけていない石上麻呂は、ただただ立ち尽くすほかありませんでした。 「あなたーっ出来たよーーー!」 数時間後に屋敷中に響き渡ったかぐや姫の声に、石上麻呂は再び全身鳥肌地獄を味わう羽目になりました。 ぱたぱたとかけてきたかぐや姫に石上麻呂は思わず怒鳴ります。 「『あなた』はやめてください気色悪い!」 「だって石上麻呂って長いから」 「長くても頑張るんです!」 「妻が夫を『あなた』と言って何がいけないのさ。君も俺のこと『お前』って言っていいんだよ」 キャッとばかりに一人で照れているかぐや姫をガン無視し、石上麻呂は尋ねます。 「で、何が出来たんですか」 「ご飯」 「嘘!」 「腕によりをかけたから早く食べて」 そう言ってかぐや姫は嬉々として石上麻呂の手を引いて食事の出来る広間へ導きました。 石上麻呂はと言うと、内心青ざめていました。出来あがった料理しか見たことのないようなおぜうさまが初めて作る料理です。厨房が地獄絵図になっていたらどうしようと今から片づけの計画を頭の中で巡らせていました。 広間へ入ると、朱塗りの膳の上に煌びやかな宮廷料理のような美しい品々が乗っているのが見えました。石上麻呂は我が目を疑います。 「さ、座って座って」 呆けている石上麻呂を座らせ、ふっくらと炊けた白米を甲斐甲斐しくよそるとにっこりと笑いました。 「頑張ったでしょう?」 「これ、ほんとにあなたが……?」 「もちろん。一人でやったよ。人いたって邪魔だし」 「なんと両極端な……」 つい数時間前までぐうたらしていた怠け娘とは思えません。香ばしい焼き魚、香物、蒸したあわび、唐菓子、上質な酒、並ぶものは高級品ばかりです。いきなりこんなハイレベルなものが来るとは露ほども思っていなかった石上麻呂はただただ呆然とするばかり。 「君に言われた通り心をこめて作ったんだ。だから早く食べて」 無駄にきらきらとしたかぐや姫の笑顔をどうしても正面から受け止めることが出来ず、石上麻呂は冷や汗を流しながら微笑みました。本当にいいのかこれ食っちまって。 「さあ、あなた」 箸に乗った飯がぐいぐい迫ってきたので、石上麻呂は恐る恐る口を開けました。目を強く閉じてそれを口にすると、驚きです、この世のものとは思えないほどの美味しさ。たかが白米されど白米、甘さと柔らかさに石上麻呂は感動すら覚えました。 「どう?」 かぐや姫が尋ねると、石上麻呂は素直に 「美味しいです……」 と答えました。 「美味しいんですけど、ちょっと変わった米使ってません?なんかたまにコリコリする……」 「コルコル?」 「いや、コリコリ」 かぐや姫はそれを聞いて、うすら寒くなるほどの満面の笑みを浮かべました。 「ああそれね、蓬莱の玉の枝」 石上麻呂はビシリと音を立てて固まりました。 「え……?」 「実家からくすねてきたんだ」 かぐや姫は箸を置いて石上麻呂の頬を包み顔を近づけます。 「美味しかったでしょう?」 「ど、どういうことですかっ?!」 狼狽する石上麻呂とは逆にかぐや姫は嬉しそうです。 「だって俺やっぱり帰りたくないんだもん。君と一緒にいたいんだもん。それならこうするしかないじゃない?」 「これ食うとどうなるんですか?!言いなさい!」 「無病息災、不老不死」 「最後余計だーーーーーー!」 石上麻呂は青ざめました。えらくたちの悪い薬を盛られてしまったのですから。 「うふふこれでずうっと一緒だねあ・な・た」 「ああああこいつヤンデレだウワァァァァーーッ!こんなオチは嫌だーーーーーーーー!」 「あれ、曽良、それ何?」 「偽蓬莱の玉の枝」 「偽?」 「かぐや姫が以前狙っていたので、どうせ悪用するんだろうと思ってすり替えた余りです。捨てるの忘れてて」 「ど、どうやって作ったの?結構良く出来てるね。実の部分とか……」 「ああこれですか。タピオカですよ」 おしまい <舞台裏> 閻「もう嫌ー!暑かったチクショー!!」 鬼「十二単はつらいですよね。お疲れさまでした、麦茶どうぞ」 閻「お、さすが鬼男君、気がきくぅ」 鬼「曽良君も、はい」 曽「どうも」 閻「ぷはー……。しかし今回の台本も酷かったね。何でまた月の死者とかぐや姫が乱闘を……」 鬼「しかもこれ書いてる過程で浅葱さんが閻曽にハマりそうになったとか」 曽「オッサンの相手は芭蕉さんで十分です」 閻「ちょっと待て。俺そこまで年食って見える?もうちょっとピチッとしてるよ」 曽「はあ」 閻「『はあ』って……!」 芭「ちょっと曽良君、本人ここにいるの忘れてない?!私を老いぼれみたいに言わないでよ!」 曽「違うんですか」 芭「うっ……そりゃあこの中じゃ最年長だけどさ……」 曽「そんなに落ち込まないでください、うざいんで。見た目は最年長でも実際年齢が凄まじい人がいますから」 閻「……ねえ曽良。さっきからなんでそう俺につっかかる?何か恨みでもある?」 妹「そりゃあ……閻魔さんがフルボッコにして踏んだからじゃないんですか」 閻「演技だろあれ!俺は台本通りにやっただけじゃん、文句あるなら浅葱さんに直談判しに行ってよ」 太「海苔海苔だったけどな」 妹「術のモーションちょっと出ちゃってましたしね」 鬼「僕がブン殴らなかったらあのまま術使うつもりだっただろ」 曽「あなたと違って僕は正真正銘人間なんですから勘弁してください」 芭「閻魔君……曽良君役柄ではああだったけど、君が本気出したら死んじゃうんだよ?」 閻「ちょ、ちょっと待ってよ。よってたかって何言ってんのさ君たち!あれは演出とか効果の人が大変だろうなって思ったからやっただけじゃん。コスト削減、労力省エネ、俺すっげーいいことしたと思わない?大体、ほんとに使うわけないでしょうが!」 曽「しかし今回は読む人に不親切なネタが多かったですね」 閻「全スルーーーーー!」 太「ヘルシング、東方、ヘタリア……酷いなこれ」 鬼「まあ知らなくても読めるネタでしたけどね」 芭「あ、なんか撮影中の話もうちょっと話して、だってさ」 妹「え、何、これ公開されてるんですか?」 芭「サービスなんだって」 妹「うわー……。えええ……何でしょうね。あ、タピオカご飯が流行りました」 太「不老不死ー!って騒ぎながらな」 鬼「今思えば馬鹿でしたよね」 芭「曽良君がその上から黒蜜かけてて爆笑したなぁ」 閻「やーい曽良の味音痴ぃ」 曽「断罪しますよ」 閻「やれるもんならやってみなー。大体ね、前から言おうと思ってけど断罪は俺の仕事なのよ、わかる?君とはキャリアも質も違うってこと」 曽「…………」 鬼「人間相手に張り合ってんじゃねぇよ大人げない!」 閻「アイタッ」 |